(あさり幅3mmの鋸刃とあさり幅1.5mmの鋸刃の組み合わせならセンター合わせの2カットで加工可能。)
この溝を4つ並べると裏当金本体は90度以上鋭角に折れ曲がります。
そのため薄板鋼管用2つ溝(図1)を除いて、4つの溝で10Rから44R(図2)まで少なくともBCRのすべてのR寸法に隙間1mm以下で対応します。
図1 図2
溝底の残存板厚が薄く1mmであれば手で折り曲げ変形がし易くさまざまなR形状R寸法に調整し易いです。
そしてこの段差溝入り裏当金はハンマーで叩くと溶接側表面は丸みを帯びながらさらに鋭角に折れ曲がります。(てこの原理作用)例えば、角鋼12t用R形状をハンマーで叩くと角鋼9t用へ鋭角に変化します。(図3)
この状態の特徴は、溝が閉じて隙間が溶接面と反対側に移り、溶接の際に熱伝導の集中が回避されて安定します。
図3
その他、上段部分の中心から下段部分をずらして加工した場合は、折り曲げ時に複雑な変形のしかたをします。一番理想的な変形の手段の可能性があります。(図1、図4)
図4
さらに、一部分に段差溝を入れた方法、1つ目はR形状の両端部付近にのみそれぞれ段差溝を1つずつ加工したもの(図5)。
図5
2つ目はR形状の中央付近にのみ段差溝を1つ加工したもの。
(図6−1、図6−2)これらは、特にBCPなどコラム母材のR形状が楕円になることを想定した場合に有効で、裏当金本体のR形状に変化をつけるだけでなく、段差溝とそれ以外の溝で曲がり始める部分に変化をつけることができるため、裏当金本体のR形状をコラム母材に組立て易くなります。そのため、一番合理的で現実的な方法だと思います。
図6−1折り曲げ第一段階鈍角に対応
楕円のコラムR形状に対応
図6−2折り曲げ第二段階鋭角に対応
キャタピラ状に加工BCP用一体型(新製品予定) 権利対策
ダブルスリット裏当金は特許登録済です。(特許6093925号)
この権利の売買についてのお問い合わせ、資料請求は047−457−7276までお願いします。