コーナータブ使用方法
使用前の注意
・コーナータブに油や錆その他溶接に支障となるものが付着している場合は除去して
下さい。
・母材にあわせて同質同厚のコーナータブを使用して下さい。
取り付け方法
・コーナータブは再溶融が可能な箇所または裏当金に組立溶接をするかクランプなど
ではさんで固定して下さい。またその際、溶接時にタブの突き抜けがないように母材
開先にコーナータブ開先をあわせて下さい。
アークスタート
・溶接ワイヤの突き出し部分を短く切ってアークスタートするか、廃材などを使用して
一度アークを発生させてワイヤをあたためてからすれば効果的です。
・アークスタートはタブ内よりおこなって下さい。
運棒方法
・初層溶接では十分な溶け込みをするために注意が必要です。ダイヤフラムに裏当金
が垂直に接した角の部分には意識的にトーチを向けるようにして、従来のスチール
タブ使用時の様に前進法で溶け込みの様子を目で確認しながらおこなって下さい。
とくにスタート付近の溶け込みには十分注意して下さい。
・安定したビードにするため、また最終層ではタブの突き抜けがないようにコーナータブ
付近ではトーチ角度に注意して下さい。
クレーター処理法
・クレーター処理は、コーナータブ内でおこなって下さい。
(最終層を2パスにして処理すると容易です。)
溶接後の外観
・目視検査をして下さい。余盛の高さなどビードが所要の精度を満たしているかどうか、
きれいに形成されているかどうか確認して下さい。
※コーナータブの選定
開先のある溶接の両端では,健全な溶接の全断面が確保できるようにエンドタブを
用いる。ただし、工事監理者の事前の承認があれば、その他の適切な方法を用い
ることができる。「JASS6」より引用。
⇒使用するにあたっての資格試験及び技量付加試験は必要とされていませんが、
工事監理者に確認して下さい。